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信長の野望 覇王伝 【のぶながのやぼう はおうでん】 ジャンル SLG 対応機種 PC-9801、X68000、Macintosh、DOS/V、FM-TOWNS、Windows 95~2000、スーパーファミコン、メガドライブ、メガCD、3DO、プレイステーション 発売・開発元 光栄 発売日 1992年12月 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 初のパワーアップキット(以下PK)大名が減るたび「介錯を願おう」プレイヤー泣かせの新要素あまりにも弱すぎる本願寺固有顔画像を持つ武将の基準が謎じっくりプレイしたいユーザー向け 信長の野望シリーズ 概要 評価点 問題点 新要素関係 人材関係 その他の問題点 バグ 総評 概要 「信長の野望」シリーズ第5作。 前作『武将風雲録』までは国取りだったが、本作から城取りになった。 シナリオは1551年「信長出世」、1568年「天下布武」、1582年「平安楽土」の3本。 開始年が1551年と前作よりもさらに早まった事により、大内義隆、尼子国久、尼子誠久といった初登場の武将も多数。また、村上氏、浦上氏、三村氏、立花氏、肝付氏といった大名もこの作品で初登場となった。 また「天下布武」が標準のシナリオ(*1)として扱われているのは珍しく、『天道』で再び扱われるまではシリーズでも唯一だった。 PC98版とWindows版(『「信長の野望」30周年記念歴代タイトル全集』収録分とSteam版)のみだが、初めてPKが発売された作品である。 新シナリオ及びこのシナリオにしか出ない武将が追加される・ゲーム中にユーザーの作成した新武将を登場させられるなどの特徴がある。 FM-TOWNS版には、PK版のシナリオと武将がデフォルトで収録されている。MCD・3DO・PS版も一部のシナリオが収録されている。 Windows版はBGMはオーケストラ化された楽曲のみの収録で、それ以外のBGMは割愛されている(例えば北条家や島津家のテーマ曲)。またコマンド実行時の簡易アニメーションも削除された。UIもWindows標準のものが使用されており、戦国時代の雰囲気という点でそれまでのパソコン各機種版より後退している。 本作で新登場となった要素のいくつか(*2)は、先駆けて発売された『太閤立志伝』で採用されたもので、それが信長の野望シリーズに逆輸入された形になる。 評価点 戦闘に「向き」の概念が追加。部隊は凸型で表示され、後ろへの長距離移動はできない(一旦向きを変える必要がある)・横や後ろから攻撃されるとダメージが増える等の特徴がある。 敵部隊との接触時の向きは非常に重要。強敵であっても後ろから攻撃することで大打撃を与えられる。「兵力を二部隊に分けて挟み撃ち」といった戦法も取れるようになった。 凸型表示は、その後の作品には長らく取り入れられず『創造』まで採用されなかった。 論功行賞の雰囲気やアイディアそのものは良い。 金・領地・家宝・「一字拝領」などで褒美を与えたり、無能な家臣を追放・切腹させたりできる。 ただし家宝没収・切腹を命じた場合だと、家臣が命令を拒否して逃げ出すことがある。 家臣に満足な褒美を与えた場合は家臣が大名を称え、逆に満足な褒美を与えなかった場合は家臣が不満を漏らす。 また、稀に大名の評価について語ることも。 他大名との同盟が、対等な「会盟」と従属関係になる「威圧」を選べるようになった。代わりに脅迫がなくなった。 従属した場合、破棄されない限り攻め込まれる事はなくなるが、合戦で援軍を要請されたら必ず援軍を出さねばならない。 ただし、CPU大名を従属させた場合は援軍要請を普通に断ってくるインチキ仕様がある。また別の大名の城に攻め込んだ瞬間に同盟を破棄して敵対関係になり、そのまま敵側の援軍に来ることもある。 武力で他大名を全て攻め滅ぼす以外に、自大名が征夷大将軍になり他大名を全て従属大名にすることでもクリアできる。 家宝と官位の導入。 家宝には、前作にも登場した茶器と新たに追加された武器(*3)・絵画・書籍・舶来・財宝の6種類がある。 家宝の中には複数の能力を高められるものも存在する。 朝廷貢献度が高ければ、官位の叙任を受けることができる。 また、複数の官位を持っていた場合、論功行賞で最高位以外の官位に家臣を叙任させることも可能。 東北が細分化され、蠣崎(松前)・南部・安東(秋田)家などが『全国版』以来、久々に登場。 ただし本来の陸中に相当する地域が陸奥に組み込まれた結果、陸前が陸中、磐城・岩代が陸前となり、国名にずれが生じてしまっている。 籠城戦のマップは、城ごとに異なっており個性がある。 軍師の資格を持つ武将が2名以上いても自分で選ぶことが可能になった。 前作・前々作では軍師の資格を持つ武将のうち最も能力の高い武将が自動的に軍師となっていた。 武将の能力に『智謀』が導入され、武闘派でない武将にも戦場での活躍の場が提供されるようになった。 それに伴い戦略コマンド『調略』の種類が増え、合戦では計略で敵部隊を誘導したり、敵部隊の士気を下げたり、城に火を放ったりできる。敵城を火で埋め尽くす様は愉悦の極みである。 不評だらけの新要素の中では、後のシリーズに受け継がれている数少ない評価点である。(*4) プレイヤー大名の改名(実際には改姓)が可能になった。また、コンピュータの思考を「理知的」「好戦的」から選べるようになり、初期設定の幅を広げる走りとなった。 前作で追加された歴史イベントが、本作(PK含む)でも追加されている。 中には当時の日本政治を連想させるネタイベントもあり、そのネタイベントは条件こそ非常に厳しいが実は強力な効果がある。 問題点 新要素関係 半強制的にやらされる上に、非常に面倒な論功行賞。 一応論功行賞を行うかどうかは任意だが、戦争や内政などで勲功が溜まった家臣をそのまま放置しておくと忠誠度が下がるため、否が応でも行うことになる。 しかも論功行賞は大名の気合を最大値の三分の二消費するため、大名は論功行賞を行うだけの存在になってしまいがち。 領地と家臣が増えるほど煩わしくなり、ゲーム後半で論功行賞を行うと煩雑なことこの上ない。 地域によっては国主に任せられる事もある(*5)が、自分で論功行賞を決めなければいけない場合もある。 城が多い上に、一つの戦いにつき一つの城しか攻めることが出来ないため、統一するまでに時間がかかる。 宝島社文庫『戦国武将』によると、光栄社員は「『覇王伝』という作品では170の城が出てきたんですが、それらの城をすべて攻略するのはいかにもしんどい」と語っている。 つまり、光栄側も何も考えずに城の数を多くした事は失敗と半ば認めている。ただ、城主に内応が成功すると城ごと寝返るようになっていれば幾分マシになっていたかもしれない。 コンシューマー版では城の数が110に減っている代わりに、CPUの思考時間が長くなっている。 征夷大将軍EDを見るためには武力統一以上に膨大な手間がかかる。そのため、普通に武力で統一したほうが早い。 理由は2つあり、1つは征夷大将軍は官位扱いであるため、征夷大将軍になるためには他の官位と同じ様に朝廷に大量の金を献上しないといけない。しかも征夷大将軍は最上級の官位であるため他の官位を手に入れるより手間がかかる。(*6) さらに献上するにも官位を受領する(コマンドは朝廷工作)にも気合を最大分使用する必要がある。気合は最良でも最大値の三分の一ずつしか回復しないので再び朝廷工作出来るようになるまでに最短でも3ヶ月かかる(*7)。 貢献度を最大にしても最初は従六位上までしか貰えない。しかも貰った官位はたとえ征夷大将軍であろうが基本的に1代限りなので大名が亡くなったら一からやり直しとなる。 もう1つは自分以外の大名を従属させるには自分の大名が圧倒的に優位でなければならない。そのような状況であれば、なおさら武力で統一が容易である。 これだけ手間がかかるくせに、征夷大将軍EDの音楽や最後の部分は通常EDと同じ。 家宝を購入できるかはランダムな上、値段が高いので購入が難しい。 しかも大名が居る城の金が少ないほど商人が来る確率が上がる仕様となっているため、商人が来た時に限って家宝を購入する金がないという事がよく発生する。 前作では初期状態で茶器を持ってる武将が多かったが、今作では初期状態で家宝を持っているのは松永久秀と1568年の織田信長(*8)しかいない。 コンシューマー版では開発段階では常に家宝が買える仕様だったらしいが、残念ながら採用されなかった。 戦争になる際に雑兵として、無料でいくらかの兵を部隊に追加する事が可能となったが、雑兵は士気や訓練度が極端に低いため、混ぜると士気や訓練度が大幅に下がる上、行軍速度が遅くなり、かえって弱くなるだけでほとんど意味がない(*9)。 内政時に雇う兵は足軽(傭兵)として、雑兵は合戦時に駆り出される農民兵という扱いで兵農分離をシミュレートしているのだろうが、雑兵が弱すぎるため、かえってバランスが悪化するだけとなってしまっている。また、CPUは積極的に雑兵を部隊に引き入れるため、烏合の衆と化す。 ウリにしていたCPU思考のニューラルネットワークは『覇王伝事典』で「鉄腕アトム幻想の残骸」と評されるほどの失敗システムだった。 やたらと攻撃的で攻め込みまくり、しかも部隊に大量の雑兵を入れるため、どんどん疲弊していく。 一旦領土を広げることに成功した勢力は、その後も攻め込みまくって急速に領土を増やすが、強いのは前線だけで内部はスッカラカンのまま。なのでいざ対決してみると悲しいほどに弱い。 委任した場合も同様の思考になる。敵勢力と隣接していない安全国を委任しても城を空にして最前線に集まろうとするので浪人に空城を乗っ取られる。安全を確保するなら留守番役を置いて直轄領にしておくしかないのだが、各国ごとのターン送りが非常に面倒。 こちらの兵力が少ないと積極的に攻め込んでくるが、大量の援軍が到着した途端に兵糧を置き捨ててスタコラ逃げていく。繰り返すと兵糧が枯渇するので無血開城できてしまう。 金や兵糧が少ない城には攻め込む価値がないと判断する現金な思考。兵糧0でも攻めてこない。金と兵糧を0にして留守番役の武将を一人置いておくだけで鉄壁の防衛ができる。 そのためか98版PKのエディタにはニューラルの項目があったのだが、Windows版PKでは削除されている。 次作『天翔記』もニューラルネットワークを採用していたらしいが、その次の『将星録』からは完全にニューラルの単語は聞かれなくなった(*10)。 前作『武将風雲録』より好戦的である一方、戦線が膠着しやすく、CPUが全国統一することはまずない。明らかに173城(前作は48国)のゲームシステムに付いて行けていない。 これは、城数と比較して武将不足に陥りやすいのも理由である。 110城に減らされたコンシューマー版の方が、武将不足は起きにくく、CPUも攻勢が止まりにくくなっている。 東北では前作にも登場した伊達・最上・蘆名の三強(*11)になりやすい。蠣崎・安東はおろか南部ですら伊達の餌である(*12)。 人材関係 大名の存在をなくすには、全ての城を落として大名を自害させるしかないため、一度大名になった武将は基本的に他大名の家臣に出来ない。 脅迫により大名を従属させることは可能だが、完全に屈服させて配下にすることはできないためである。 前作および前々作では、大名の能力値が高いかつCOM大名でない限り、外交で脅迫して屈服させることで配下にできたため退化している。 一応、シナリオ1であれば徳川家康(松平元康)・本願寺光佐・長宗我部元親・真田昌幸といった一部の後期シナリオ大名が特定の大名の配下武将(もしくは待機武将)として登場するため、該当大名を滅ぼした際に配下に加えられる可能性はある。 またマルチプレイで始めて配下にしたい大名を隠居させた後、メインの大名で捕らえて登用するという方法があるが、あらかじめ高い忠誠度を下げておく必要があり、論功行賞で領地を与えてからそれを召し上げるといったことが必要で一手間かかる。しかもシナリオや大名によってはそもそも隠居できない場合もある。 なお、大名である武将が他大名の家臣になる唯一の例外が、前述したネタイベントである。 前作では豊富だった自害時の台詞が、「介錯を願おう」と「貴様にこの平蜘蛛を奪われるよりは……」の2種類のみとなった。しかも後者は松永久秀専用なので実質「介錯を願おう」の1種類のみ。 自分の大名が滅ぼしたor滅ぼされた場合はもちろんCOM大名が別のCOM大名を滅ぼした場合も自害の台詞が流れる仕様であるため、大名が減るたびに「介錯を願おう」を見る事になる。 浪人(在野武将)を見つけるためのコマンド「取立」は、発見成功率が極めて低いという地雷コマンド。浪人武将が仕官を志願してくる方が圧倒的に高確率。 そのため、浪人武将が志願してこないと浪人武将の登用はおろか、対面すらおぼつかない。 コンシューマー版では、現在の城に近隣の浪人武将が来るよう呼びかけるコマンド「募将」が追加された。これと「取立」を組み合わせることで、ある程度成功率が上がるようになった。 そのくせ、浪人武将が空城を乗っ取る事が多い。前述の通り、本作では大名は強制的に自害するため、浪人武将が城を乗っ取るとその武将はほぼ確実に無駄死にとなる。 家臣の忠誠度が表示されず、忠誠度の判別方法は気力の回復量から何となく推察するだけ。そのため裏切りの危険性が判別しにくくなった(*13)。裏切って独立した場合は前述の理由のためリセットするか諦めて死んでもらうしかない。 家臣の忠誠度を上げるには論功行賞を行う必要があるのだが、非常に手間がかかる癖に忠誠度は少しずつしか上がってくれない。 「加増」「報奨金」は勲功に見合った量+αを与えないと効果が薄い。とはいえ、他は効果がほとんどなかったり効果が高くても制約が強かったりするため、基本的にこの二つを使って恩給を与えることになる。 「感状」は一回の論功行賞につき与えられる数に限りがある上、効果もほとんどない。一応大名が官位を持っていると若干効果が上がるが焼け石に水。 「宝物」「官位叙任」は低い物でも効果は高いが前述したように入手が面倒。また、すでに家宝・官位を持っている家臣には他の家宝・官位を与える事はできない。(*14) 「一字拝領」は効果が高く無料だが、名前が変わらなかったり、奇妙な名前(織田信長が黒田官兵衛に一字拝領で「黒田官信衛」になるなど)になったりする場合がある上に、一度限り(プログラムにより「高坂信信」のような同じ漢字2字のぶっ飛んだ名前にはならない模様。また、『光栄ゲームパラダイス』創刊号によると、拝領後は「信長」にはならないようにプログラムを組んだとのことだが、絶対に「信長」にならないわけではない)。 また家臣に勲功に見合った量を大きく上回る褒美を与えると他の家臣の忠誠度が下がるので平等に行う必要がある。さらに勲功が少ない時に褒美を与えても、逆に家臣全員(褒美を与えた武将を含む)の忠誠度が下がる場合があるため、しばしば論功行賞を行うわけにもいかない。 城主の武将が謀反を起こした場合、その城にいる他の武将が殺されることがある。しかも謀反を起こした武将の一門でも容赦しない。 『三國志II』ほどではないが、武将が寝返る頻度が高め(さすがに総大将や他家の援軍は寝返らないが)。 義理の低い武将は本当に寝返りやすく、不義理な武将の代表格である松永久秀などは1回の戦争で複数回寝返る事もある。 しかも籠城している武将が寝返った場合は城からの脱出に失敗して殺されることがある。 その他の問題点 野戦マップが使い回しばかりで、高山が多いマップだと自軍を満足に配置・移動できないことがある。挙句マップが無駄に広い上に、低山と高山のグラフィックが同じ。 低山か高山かどうかは実際に進軍するまでほぼわからない(*15)ため、進軍がし辛くなるケースも出てくる。 篭城戦での城がただの大きい的でしかない。 本作の篭城戦は、前作までとは異なり城の中に入り込んで敵部隊を殲滅するのではなく、城壁を直接攻撃する事で相手兵力と防御度を減らすものとなっている。 よって野戦と篭城戦との差がほとんどない。籠城戦では雑兵も出せず援軍が来るまでの時間稼ぎもできないため、攻められたときに篭城戦を選ぶメリットはない。にもかかわらずCOM大名は足軽がいなくてもいきなり篭城する事があるため、兵0で簡単に落とされてしまう。 また、防御度は高ければ高いほど一度の攻撃で大きく減るため、高すぎてもあまり意味がない。防御度を上げるコマンド「作事改修」はほぼ無意味。また「築城普請」というコマンドもあるが、こちらも実行できる条件が厳しい(*16)という空気コマンド。 前作の最強兵器『鉄甲船』が削られている。 『技術』のパラメータが廃止されたのはまだ良いとしても『鉄甲船』もカットされたため、史実で毛利水軍を破る等の猛威を振るった『九鬼水軍』等が再現できず退化したようにも取られかねない。 次作では鉄甲船が復活し、各武将に兵科適正が導入された事と相まって、水軍適正の高い九鬼の強さ等が体現されるようになった。 武将の顔画像の基準が滅茶苦茶。 長宗我部元親や石田三成など、一部の有名武将ですらモンタージュになっているのに、知名度のあまり高くないマイナー武将(*17)が固有の顔画像になっていたりする。 本作で初登場した武将(南部信直・肝付兼続など)や過去作では『全国版』のみに登場した武将(津軽為信・一条兼定など)は固有の顔画像を持っていることが多い(*18)。 + どれがどの武将のものか分かるかな?(ヒント:全て有名な武将です) 画像の上にマウスカーソルを載せるか、長押しすると答えが出ます。 勢力分布では本城を持っている勢力しか表示されず、支城しか持ってない勢力がわからない。 PC版だと、近くの勢力はわかるもののコンシューマ版だと一切不明である。 PK版ではすべての地域の詳細地図が見れるように改善された。 武将がいない城を攻めた場合、防御側にどんなに兵士がいようが確実に城を取ることができてしまう。 兵糧が無い場合も同様。しかもいずれの場合も援軍を送ることすら出来ない。 また城に武将がいないと前述したように浪人や裏切った武将が城を乗っ取る可能性もあるため、城を空にするメリットは基本的にない。 ただし武将に直接命令できるのは大名または国主のいる城のみのため、武将が少ない時はリスク覚悟で大名または国主の城以外を空にして武将を集中させる必要もある。 また、この仕様を逆手にとって家臣の知行地がある国をあえて敵に取らせ、家臣の知行を(忠誠度を下げずに)0にするテクニックもある。 効果を実感できないコマンドや実行できる条件が厳しいコマンドが多い。 「取立」「作事改修」「築城普請」が使えないコマンドなのは前述した通り。 「評定」も大まかな指示しかできない上に本城にいないと使えない。 一向一揆の効果が前作では一つの国で起こせたが、今作では一つの城のみなので相対的に弱体化している。 また大名の気合を最大分消費するため、使い勝手も非常に悪い。 ただし本願寺プレイであっても(発生場所含め)ランダムで発生した前作と違って、本願寺プレイなら(条件はあるものの)任意に起こせるようになっている。 そもそも発生条件の一つである本願寺家は、今作ではCPU担当だと長尾(上杉)家や朝倉家はおろか神保家や能登畠山家にすら勝てないほど弱く、10年もしないうちに滅亡することが多い。そのため、東国や西国の大名でプレイした場合一向一揆の被害を受けることはあまりない。被害を受ける場合のほとんどが、本願寺家の遺臣が神保家や能登畠山家の後を継いだ場合である。 ガイドブックでは当然ながら「このゲームの本願寺には、史実での活躍を期待してはいけない。領地は加賀だけでその加賀の貫高も隣の越中より低い。大名も家臣もまったく戦闘向きではない(*19)。鉄砲は多いが数回戦争して減ったらそれまでである。(要約)」と辛辣な評価。 あまりにも本作の本願寺が弱すぎたためか、次作での本願寺は大幅に強化された。 ちなみに、本願寺光昭(准如)が出てくるのは、シリーズ作の中では本作と『将星録』のみ(*20)。本作の本願寺はシリーズ屈指の弱さであるにもかかわらず。 客人来訪が大幅に減り、ボッタクリ商人と浪人の士官しか来なくなった。 前作のように茶器が手に入るイベントなどがあれば、家宝システムももう少し生かせたのだが…。 彌助が出るイベントがあるのだが、黒人差別といわれても仕方がない扱いである。 言葉が一部除いて記号のみ。しかも彌助がいる状態で本能寺の変イベントを起こすとなんと織田信忠の身代わりになる。(*21) そして生き延びた信忠は姫路城で秀吉と合流、山崎の合戦にも参戦し清州会議で他の重臣たちに生存報告をして織田家を継ぐことになる。 この扱いにクレームが入ったのか、長い間シリーズ作品に登場することはなかったが『創造』のダウンロードコンテンツで「弥助」として再登場。さらに『新生』でも20年ぶりに歴史イベントで登場している。 ちなみに作品が出た当時は黒人の扱いが社会問題になっていた(参考)。 肌の色が黒いのを信長が化粧と勘違いして体を洗おうとしたというエピソード自体はかなり有名であり歴史小説等でもたびたび目にするシーンではある。この点では時期が悪かったとしか言いようがない。 鉄砲を売り買いするだけで簡単に銭が増やせる。 鉄砲の値段は商業と鉄砲生産国かどうかで決まる。 鉄砲生産国で商業が高いと安く買えるのだが、非生産国で商業が低い国の売値より安くなってしまう。このため鉄砲生産国で鉄砲を買う→商業が低い城に運ぶ→商業が低い城で鉄砲を売るで簡単に増やせる。 東北では豊作イベントが起こらず、逆に凶作イベントが頻発する。史実通りではあるものの、東北の生産力がおのずと下がっていってしまう。 バグ 兵力の少ない武将を城に特攻させて捕まると、防御度が一気に10も下がるバグがある。普通に攻めて防御度が減ってきたところで何人か特攻させれば簡単に落城させられる。捕まった武将も帰ってくるので問題ない。 明らかな誤字がある武将(本荘(本庄)繁長と角隅(角隈)石宗)が存在している。 SFC版では家宝を手に入れた武将の能力値が変わらず、そのくせ家臣の持つ家宝を没収した際には所有により上がるはずだった能力値が下がるというバグがある。 Windows版では敵城を越えてその先の城に攻め込めてしまったり強制終了しやすいというバグが存在する。 PK版の新シナリオにバグが多い。 改名前の斎藤道三(長井新九郎)が裏切って独立した際、1度斎藤家の家紋になるがまた別の家紋になってしまう。 改名時に斎藤家の家紋か否やにかかわらず家紋が変わるようになっているためである。 シナリオ0でプレイすると、一部武将が何故か新大名の一門衆扱いになってしまっており新大名の家臣として登場してしまう。 佐竹家の家臣であるはずの岡本禅哲が紀伊畠山家の一門扱いになっている。 また大内家の家臣であるはずの内藤隆世も阿波細川家の一門扱いになっている。 何故か名前にスペースが入っている武将(大崎 義隆(*22))も存在している。 総評 論功行賞・雑兵・家宝などの戦国時代要素をゲーム上で再現しようとした意欲作だが、ゲームシステムにうまく昇華できなかった。 そのためだろうか、前作や次作に比べ評価は高くない。 近年、信長の野望の新作の評価が下がりつつあるが、当作品は未だにシリーズの中でも低い評価である。 例えばコーエーテクモゲームスが実施した「あなたの好きな『信長の野望』を教えてください」という公式アンケートでも当作品は「嵐世記」「初代(*23)」「将星録」の次に票が少ない。 一連の件を挙げれば何かと不評だらけの本作だが、じっくりプレイするのが好きなユーザーからの支持は高い。
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伊達政宗〔だて まさむね〕 作品名:信長の野望 作者名:[[]] 投稿日:2008年4月2日 画像情報:640×480px サイズ:126,511 byte ジャンル:片目,仮面・被り物 キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年4月2日 仮面・被り物 信長の野望 個別た 片目
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信長の野望 武将風雲録 【のぶながのやぼう ぶしょうふううんろく】 ジャンル SLG 対応機種 PC-8801SR以降、PC-9801VM/UV以降、MSX2、X68000、FM TOWNS、DOS/V、Windows、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、PCエンジン スーパーCD-ROM2、メガドライブ、プレイステーション 発売・開発元 光栄 発売日 1990年12月12日 定価 通常版 9,800円withサウンドウェア 12,200円コーエー定番シリーズ 1,980円 判定 良作 ポイント 前作の問題点をほぼ解消歴史イベントが大幅に増加 信長の野望シリーズ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 他機種(コンシューマ)版 概要 『信長の野望』シリーズの第4作。 武将や篭城戦という概念を取り入れ『全・国・版』までのゲーム性を大きく変えた前作『戦国群雄伝』だが、東北・九州が除外されるなど不満があった。 本作はその不満を解消し、規模は再び全国へと拡大。「文化」というテーマを掲げ、さらにシステムを発展させた作品となっている。 特徴 シナリオは前作同様2本だが、今作のシナリオ1「戦国の動乱」は1555年と、5年遡ってのスタートとなる。 これに伴い、陶晴賢、斎藤道三、太原雪斎、朝倉宗滴など、シリーズ初登場となった武将も多数。 後に戦国時代を席巻する織田家も、この当時は、羽柴秀吉、滝川一益、前田利家といった有力武将はまだ麾下におらず、柴田勝家ら家臣も心からは服していない状態である。斎藤家、今川家といった列強に囲まれた弱小国に過ぎない。 SFC版の「全国版」に先んじて、1571年を舞台としたシナリオ2「信長包囲網」が実装された。 5カ国を有する大勢力に成長した織田家だが、武田家、浅井家、朝倉家、三好家など、周辺のほぼ全ての大名と敵対しているという、文字通り包囲網が敷かれた状態となっている。最前線の大和にいる松永久秀も、いつ裏切るかわからない。 浅井家に送った姫は人質に取られ、織田家側から攻め込む事が難しい(*1)。また本願寺家との敵対により領内各地で一向一揆が起きる危険をはらんでいる。あえて織田家を選択したプレイヤーはこの難局を乗り切る事を強いられる。 難易度は「入門編」「実力編」の2種類からの選択となった。その内「入門編」はさらに初級、中級、上級から1つを選択をする。 「入門編」と「実力編」はCPUの思考が違い、「入門編」の方が好戦的だが、守りを考えずに武将の配置にも気を配らないため対処しやすい。「実力編」はさほど戦争を起こさない代わりに、最前線に戦力を集めてくるようになっている。 ただし、マルチプレイが可能なのは「入門編」のみで、「実力編」は1人プレイ専用という制限があった。 「観戦編」というのもあるが、これは実力編をプレイヤーが参加せずに見守るだけのモード。機種によっては途中参加が可能で、新たに独立した陶家や松永家、徳川家でもプレイできる(*2)。 評価点 前作の不満が解消され更に遊び易くなった。 行動力が個人単位から国単位になり、大名(城主)の政治力分回復するようになった。 その為に前作では使いにくかった政治力の低い武将、特に忍者武将が非常に使いやすくなった(*3)。 敵に攻め込まれて行動力不足で即敗北がなくなった。行動力0まで使い切っていても応戦が可能。 内政で開発をしようとすると配下武将が申し出てくることがあり、応じると内政効果に加えて忠誠度が1上昇する(*4)。 前作・戦国群雄伝では治水を実行する場合に武将の政治が49以下だと治水の効果は出なかったが、今作では配下武将が内政を申し出た場合に限り政治が40台でも治水の効果が出るようになった。 内政に「技術革新」が追加。数値がある程度大きくなると金山の発見、鉄砲の製造、鉄甲船の製造ができるようになる。 数値が大きいほど金山(*5)の採掘量が上がったり、低価格で製造ができるようになる。 兵士が国ごとの一括管理となり、訓練と兵忠の上昇が楽に行えるようになった。効果の薄かった武装度は削除された。 国ごとの人口の概念がなくなった。どこの国でも金さえあれば999まで一気に徴兵が可能。 ただし不利な国は最大石高が低い、金山がない、海がなく鉄甲船が造れないなど地域格差が多彩になっている。 武将ごとに決まっていた兵科が、出陣時に自由に決められるようになった。 基本は足軽部隊で、騎馬部隊にするには兵士分の金が、鉄砲部隊にするには兵士分の鉄砲が必要。 武将ごとに寿命(*6)が設定され、史実の死亡年よりも長生きする武将が多くなった。 モンタージュ武将(架空武将)は削除され、史実武将のみになった。 家宝(本作では茶器)や海戦、鉄甲船といった後のシリーズに受け継がれる要素も初登場した。 前作では瀬戸内海にしか海ルートがなかったが、今作では関門海峡や東京湾が増え、さらに日本海沿いや琵琶湖でもルートによっては海戦になる。また海ルート設置により、安房や能登なども含め全ての国が隣接国2つ以上に増えた。 合戦では守備側が野戦か籠城戦を選ぶ方式になった。 合戦時に他国と同時に攻める「共同」ができるほか、籠城時に「援軍」を呼べるようになり、最大4勢力で争うことになる。 天候の概念ができ、雨天では昼間でも視界が悪くなり、砲撃ができない。冬の北日本では雪が降り、移動も攻撃もできなくなる。 自分よりも戦闘の高い武将を突撃で倒すと、戦闘が1上がる。なお教育で上げられる能力は政治のみになった。 各国に一つずつ、決まったルートで攻め込み野戦になると「古戦場」という決まったマップで戦うようになった。尾張・三河間の「桶狭間」や、越後・信濃間の「川中島」などが有名。 野戦では部隊の他に「本陣」を設置して戦うことになる。本陣は地形効果が高く、突撃が通用しない(*7)。本陣を敵に奪われると攻撃側は兵糧を全て奪われ(*8)、守備側は負けになる。 籠城戦は30日経過しても決着しなかった場合は長期戦となり、両軍の兵糧が続く限り終わらなくなった。 CPU大名は遠く離れた国との外交をしなくなった。また脅迫以外の使者を捕らえようとすると家臣の忠誠度が下がるようになり、武将が頻繁に捕らえられてカオスになるということもなくなった。 隣国武将の取り立てもなくなった。代わりに「誘降」コマンドで、金や茶器で買収しておき合戦時に裏切らせる形になった。 配下武将が登場するシリーズで初めて全国をカバー。伊達政宗や最上義光といった東北武将、立花道雪や鍋島直茂、島津義弘といった九州武将も初登場し、本作以降の常連武将が一通り揃った。 松本 図書助 (ずしょのすけ)(*9)など、マイナーな武将が初登場。ごくごく一部で有名。 前作よりシナリオ開始年代が5年早まり、1555年になった。「概要」にもあるように、本作が初登場で、以降のシリーズでも常連になった武将は多い。 朝倉宗滴は、朝倉家随一の名将で、1等茶器「九十九髪茄子」を持っているという衝撃のデビューだった。しかし、シナリオ開始年が没年なので、かなりの確率で開始翌月に死んでしまうあっけなさも衝撃だった。 戦後処理の武将登用で、捕縛した武将が登用を拒否するようになった。義理堅い武将は登用を拒否しやすく、「忠臣がホイホイ新しい大名に仕える」不自然さが解消された。 武将によっては命乞いしたり、義理が低いと自ら登用を売り込むなど、台詞のバリエーションも増えている。 機種によっては「現在生存中武将の数」の上限を低く設定しているため、ある程度は武将を処断しないと浪人や未成人武将が登場しないことがある。 配下武将の茶器を没収する、忠誠度が低いまま放置するなど雑に扱っていると、その武将が「叛意」を抱くようになった。 叛意を抱いている武将は隣接した敵国に出奔したり、大名がいる国で開発を申し出てきた場合に応じると乱心して斬りかかってきたりする。 大名が助かった場合は行方をくらまし、斬られた場合はそのまま居残る。茶器を与える→没収→斬られる→後継者に指名で好きな武将を大名にする事が可能。 茶人を呼んで茶会を行うと、その国に叛意を抱いている武将がいるかどうか教えてくれる。千利休は実名で教えてくれる。 シナリオは1555年と1571年の2本と見せかけて、本能寺の変イベントを起こすと第3のシナリオである1582年「本能寺の変」が出現。しかも前作『戦国群雄伝』とは違い、信長死後、明智光秀、羽柴秀吉、柴田勝家などに織田家中が分裂した状況である。本作で、早くも信長死後のシナリオが追加されたことになる。 1582年シナリオは公式には存在を伏せられており、公式ガイドブックや武将ファイルなどでも一切触れられていなかった(*10)。 さらに、8ビット機のPC、多くのコンシューマーでは割愛されており、存在すら知らない者も多かった(*11)。コンシューマーではプレイステーション版で初めて1582年シナリオが実装され、以降は公式にも公表されるようになった。 オープニングムービーはシリーズ屈指のデザインセンスを誇る。 信長が敦盛を舞うところに始まり、その後は大河ドラマのような曲にのせて能面と共に大名の紹介が映し出される。 当初のパソコン版では経歴を紹介するものであったが、コンシューマー移植ではキャッチコピーの如きフレーズに変更され、僅か2行の文で武将の生き様を表現したそのセンスは秀逸。 その一方でPS版以降ではOPが大名紹介ではなく短いムービーに変えられており、味も素っ気も無く寂しいものがある。 前作では織田にのみ専用BGMが付いていたが、新たに上杉、武田、今川・足利、毛利といった有名大名家にも専用BGMが付加された。 本願寺家は戦略時は一般大名と同じBGMだが、合戦時は本能寺の変BGM(*12)になる。信長の味わった一向一揆衆の恐ろしさの表れになっている。 BGMは光栄ではお馴染みの菅野よう子氏。その質の高さは、当時のゲーム音楽としては珍しくNHKの歴史ドキュメンタリー番組で頻繁に使用されたほど。 前作では織田家・武田家といった有名な大名が滅びやすかったこともあり、コンピュータ同士の合戦を自動判定にした場合、有名な大名が有利になるように判定された(*13)。 これまでの本能寺の変イベントに加え、桶狭間の戦い、斎藤義龍・陶晴賢(*14)らの謀叛など、新規の歴史イベントが追加。殆どは難易度を実力編にしている場合にのみ発生する。 現在と違い簡潔にまとまっており、やや砕けた内容のものもある。 桶狭間の戦いの始まりのメッセージが「桶狭間だぎゃー」。 上記のイベントを信長でプレイしていると松平元康が申し入れてきた同盟を選択できるのだが断ると元康が「史実と異なりまする」とメタな発言をする(*15)。 謀叛以外のイベントはほぼプレイヤー大名限定。CPUでも起きるのは桶狭間や安土城(*16)完成くらいのもの。 ちなみに一般では謀反人のイメージが強い松永久秀だが、1555年シナリオ開始直後に高確率で謀叛を起こすことから歴史イベントと思われがちだが、歴史イベントではなく単に久秀が謀叛を起こしやすいだけである(*17)。 ただし、陶晴賢の謀叛や朝倉宗滴・風魔小太郎(*18)の死亡なども、ゲーム上では特別な演出が無いためシナリオ1序盤の風物詩と認識されていた。 また、久秀には代わりに、守備側で戦場に残ったまま決着が付くと爆死する歴史イベントがある(*19)。 歴史イベントだけでなく、各種ランダムイベントも大幅に増加。 格安で鉄砲を撃ってくれる闇商人や、一度だけ疫病の被害を受けずに済む薬売り、国の技術力を上げる宣教師ルイス・フロイス(*20)などがいる。 第三者の来訪するものに関してはいずれも受け入れは任意。金が必要になったり、成否判定があって失敗すると不利益が発生する場合もある。 賛否両論点 夜間奇襲が強すぎる。 籠城戦の仕様もあって大軍を率いる意味が薄くなっているが、本陣立てこもりの対抗策にもなっている。 ただし戦闘の高い武将は奇襲を見破り、逆に奇襲し返してくる。 シナリオ1の九州では龍造寺と伊東の二強になることが多く、史実(*21)と逆の立場になることがしばしば。 ただし両家はCPU補正のかかる有利大名ではないので、島津や大友になかなか勝てず、時には数十年にわたって両家に撃退され続けたり、逆に島津や大友に攻められて返り討ちにされたりする事もある。 一方シナリオ2やDS版以降では、島津が順当に勢力を拡大しやすい。 後の作品では公式チート同然の扱いを受けている島津義弘や立花道雪が低めの能力設定にされている。 伊達政宗や松平元康(徳川家康)に完全に負け、武田勝頼とほぼ互角という設定は現在の視点からすれば首を傾げざるを得ない。 どちらも大名家の領地面で有利なために能力面での補正がかかっているフシもあり、リメイク版では再調整がかかり相応しい能力に変更された。 茶器を家臣でたらい回しにして忠誠度を手っ取り早く上げる茶器回しという裏技がよくネタにされている。 城主でも実行できるコマンドとなっている仕様上、茶器を与えた配下を城主に任命し、その城主が持っている茶器を再び配下に与えることを繰り返せることを利用した技。 隠しパラメータ「義理」の低い武将は、城主にした場合、忠誠100・兵士0・米0といった状況でも謀叛を起こす。 城主への「委任」の方針は軍事型・内政型の2種類。 『全国版』の4種類に比べると劣るが、前作は方針すら選べなかったので少しは進歩している。 どちらも米を溜め込み、金を0まで使い込む傾向がある。金0だとほぼ何もしないので、こまめに委任を解いて米売りをするか、他国から輸送してやらなければならない。 前作『戦国群雄伝』に引き続き、大名は基本的に配下にできない。前作との違いは、最後の一国を攻め落とすと、前作では戦後処理で強制的に処刑していたのが、本作では大名が自発的に自害(*22)するようになったことである。 PC-9801版の場合、自害の台詞は「無念…」「介錯を願おう」の2種類だけ。しかし機種によっては、有力武将に専用の自害の台詞が用意されており、織田信長、武田信玄などの固有台詞持ち大名を自害に追い込むことで一種の達成感も得られた。 ちなみに大名を捕らえて戦後処理で処刑した場合でも、自害の台詞を見ることができる。 汎用台詞も、機種によってラインナップが異なる。 外交で「脅迫」することで、大名を配下にできる。しかし、能力が一定以上の大名は絶対に脅迫に屈しないので、前述の織田信長や武田信玄などは自害させるしかない(浪人にする裏技は一応ある)。 全ての大名を配下にできるようになるには、『天翔記』を待たなくてはならなかった。 大名以外の家臣も、最後の国を攻め落とすとその時点で自害してしまうことがあった。自害する家臣は、攻め落とした時点で戦場に部隊が残っている家臣のみなので、事前に捕らえておけば死なせる心配はない。 問題点 史実でも強かったとは言え、鉄砲や鉄甲船があまりに強力。 ついに遠距離攻撃が可能(*23)となったことや、武将毎に兵科が固定されなくなっただけでも強化されているにかかわらず、鉄砲攻撃時に限り反撃を一切喰らわない、敵に攻撃された際も鉄砲で反撃を行う(反撃ダメージの実質的増加)、兵力20毎に射撃回数が1ずつ増加(最大で5回連続攻撃)、隣接する鉄砲隊がいればそれらも追加で攻撃、希に敵武将が流れ弾に当たり一撃で壊滅の可能性も有り(*24)と匙を投げたくなる強さ。 遠距離攻撃に関しては、夜間で見通しの利かないHEXへも射撃が行える。弾数の概念が無いため、外しても何らデメリットが無いことや、効果の無かった場合はメッセージまでもが出ることも拍車をかけている。 これに加えて、元々本丸と本陣の地形効果がかなり大きいため、これらに鉄砲で篭られると地形・武将の能力によっては数倍の兵力をもってしても落とせない。 特に籠城戦の場合、城壁越しへの鉄砲攻撃が行えるために、相手にある程度の頭数がいると大半の時間は砲火に晒されることとなる。 反対に、少数の戦力で攻め込むとほぼ野戦になるという性質を利用し、本陣をわざとがら空きにして寄ってきた武将にひたすら鉄砲乱射する(近辺で鉄甲船が使用可能なら海や池へ行くほうが良い)だけでほぼ勝ち戦になる。逆に攻め込まれた場合は鉄砲100を持って籠城すればほぼ守りきれる。 難易度にもよるが、CPUが終盤に鉄砲をフル装備し始め辟易させられることも多い。 鉄砲の入手方法は自国で製造するか今井宗久(商人)との取引、ランダムではあるが闇商人からの入手がある。 製造は時間がかかる上に(3ケ月で最大15丁しか作れない)、技術力により相当費用に差が出るため、殆ど最高値に近い状態でないと現実的とは言い難い。(*25) 今井宗久からの購入に関しては、友好度が低い大名には販売しない上に教養値が低いととんでもない高値をふっかけて来るので、大半のプレイヤー大名にとっては高嶺の花とも言える存在である。(*26) 鉄甲船は、海に面した国と湖のある近江で建造可能。序盤から意識して技術を上げない限り、味方が作れるようになる頃には既に自勢力が強大化している時が殆どである。作っても弱いものいじめ状態にしかならないという欠点も。一方、CPUはある程度技術を上げると鉄砲と共に積極的に建造を始めるが、本陣に置けない分鉄砲よりは対策が楽である。 ただし一隻あたりの価格金500前後(政治力で前後する)と非常に安く、武将が討ち取られなければ何度でも使えるので野戦に持込み戦力を削り取る際にはかなり便利な兵器となる。 ステータス値「戦闘」の調整が非常に大味。88~95までは一切威力が変わらない反面、96になった途端いきなり攻撃力が2.6倍に跳ね上がり、カンストの100ともなると95の3倍にも達する。そのため、上杉謙信(*27)・武田信玄・真田幸村(*28)が異常なまでに強い。 その格差のあまり、信玄・謙信なら大将1人のごり押しでも余裕で天下統一が可能。逆に鉄砲100で本陣に立て篭もられようものなら目も当てられない。異常に硬い上に攻撃力が凄まじく、1ヶ月で落城させることはほぼ絶望的な状態に。 相場を見ながらの米売買での利益が高く、相対的に内政にあまり意味がない。 元々米の取引は街の開発(金収入上昇)より利益が高く主な現金調達手段の1つであったが、商人の滞在する僅かな機会でしかできないという形でバランスを取っていた。しかし今作では鉄砲や茶器の存在からか、常時全ての取引が可能となってしまった。(*29)。 前作では1回の内政で20~30と豪快に数値が上昇したのに対し、今作ではせいぜい一桁しか上がらない。内政にかかった費用を税収入等で元を取るだけでも数年かかる。 台風や地震などの被害で下がる機会も多くなり、カンストさせても安心できない。 そのため効率だけを考えると、いかに技術革新で鉄砲・鉄甲船の製造を容易にし、その後は「レートを見ながら米売買→軍備を整えて出陣」という流れになる。戦争に集中しやすいとも言えるが…。 これらの仕様により、単騎無双が可能な上杉家(*30)や開始時から唯一鉄砲が製造可能(*31)で武将が優秀、しかも領土が端っこでひたすら北上するだけで良い島津家が今作では圧倒的に強い。 CPUの不公平さも相変わらずとは言え酷いもの。 こちらが米相場と睨めっこしている間にも、相手は国力と技術を飛躍的に上昇させ、いざ出陣となった頃には大量の兵糧と鉄砲で待ち構える。しかも難易度が上がるほど酷くなる。一応、上記の記述通り今作はそこまで多数の兵士は必要ではないのが救いか。 難易度が高い「実力編」では、CPUはほとんど攻め込まなくなる。つまり、CPU同士が隣国で戦争するように仕向けて漁夫の利を得るなどという戦略シミュではよくある作戦も使えない。野望の高い大名は比較的攻め込みやすく、織田信長などは一度攻め込むと続けて戦争を仕掛けることがあるが、それまで待つより自分で攻め込んだ方が早い。 ただし、一度攻め込んだ場合、攻撃側が敗退しても再度攻め込むことが多い。運良く目にしたら、戦いを「見る」にすると自動判定より双方の損害を大きくできるため、漁夫の利の好機となる。また、有利大名が自動判定で有利になることを利用して、戦いの「見る」「見ない」を使い分けることによって、CPU同士の勝敗をある程度操作できる。 徴兵・兵施しに見るCPUの欠陥 国力として新たに「兵忠誠度」が追加されており、忠誠度が低いと戦力が弱体化するほか、合戦中に脱走することがある。兵士に金を施すことで上げられるが、同じ金額でも元の兵忠誠度が低いほど効率が悪くなる仕様がある。 CPUは兵忠誠度が一定以下になると、兵忠誠度が上がらなくなり、兵忠誠度の低いまま兵を大量に貯め込んでしまう。これは、CPUが兵士に施す金が一定額であるため、兵忠誠度が施しの効果が出る閾値を切ってしまうと、効果のないムダ金を使うばかりになるからと推測されている。 また、CPUは兵忠誠度が一定以下の状態では、自発的に合戦を仕掛けなくなる。この仕様がCPUの動かなさに拍車をかけている。現在の兵忠誠度に応じて、金額を変えるルーチンは光栄には手間だったのだろうか? DS版以降では、兵忠誠度を廃止し合戦中のみ反映される「兵士気」に置き換えることで、CPUの欠陥を回避した。 一部機種では、能力の低い武将は、寿命より早く突然死することがある。その場合の死亡メッセージは通常とは違い「 不運にも 死亡しました」と表示される。 能力の低い武将は弱小大名家の所属が多く、ただでさえ厳しい弱小大名プレイが更に厳しいことになっている。 元服前の武将が、登場するはずの年になっても登場せず数年遅れになる。 特にシナリオ1の相良家は大名の相良晴広の寿命年と後継ぎの相良義陽の登場年が同じなため、義陽が登場できないまま晴広が寿命を迎えてしまい、相良姓でない武将が後を継いで相良義陽がその配下にいるという状況になってしまう。 『全国版』では8ヶ国だった東北は、3ヶ国しかなく蝦夷国も登場しない。 そのため、南部晴政や津軽為信などの北東北出身武将は登場しない。 『信長の野望DS2』では、国分割で追加されている。 総評 文化の概念により単なる合戦にとどまらず、戦国時代をさらにリアルに表現する事に成功している。システム自体も正統に進化を遂げており、国盗り時代の「信長の野望」は無事に一つの完成形にたどり着くことができた。 鉄砲や地形効果などに見られるゲームバランスの問題こそあるものの、史実再現とのバランスの兼ね合いというのは難しいことだったのであろう。史実とゲーム性のどちらを採るかは人次第で、そういった点が語り草となっているのもまた事実ではある。 今でもシリーズ最高傑作として名の挙がることも多い一作であり、後作の城取りやリアルタイムによる複雑さもなく、初めてシリーズに触れる人にもおすすめできる一作だろう。 余談 本作に登場する上杉憲賢(機種によっては「深谷上杉憲賢」表記)は、シリーズ初登場で、1555年シナリオの武蔵の大名として登場。そして2022年現在も『武将風雲録』がシリーズ唯一の登場である。 深谷上杉氏は山内上杉氏の分家で、扇谷上杉氏(*32)と共に関東に割拠していた。憲賢は本家の上杉憲政(山内上杉憲政)に従っていたが、1552年、北条氏康に敗れ降伏。以降、北条と、憲政の跡を継いだ上杉政虎(上杉謙信)の間を行ったり来たりしている。憲賢の孫の氏憲の代に、小田原征伐で北条についたために所領を失い、上杉景勝を頼り信濃に逃れた。 次回作以降で消えたままという点でも明らかだが、1国の大名として登場できるほどの経歴では無い。にもかかわらず大名として登場したのは、北条氏康を強くさせすぎないためのバランス調整かも知れない。 上杉憲賢はCPU担当だと北条や武田に序盤で滅ぼされることが多い。しかし武蔵は石高が全国1位の設定で、配下の太田資正はそこそこの能力なので、天下統一はそれほど難しくない。試しにプレイヤー大名に選んでもいいかも知れない。 太田資正は『嵐世記』以降で大名として登場する作品があるが、深谷上杉氏は武将としてすら登場しない日々が続いている。太田資正は、実際は上杉憲賢の配下ではなく対等に近い関係である。なおかつ太田資正は、北条に長年抵抗し、知名度も高いので、ゲームでも登場が優先されるのはやむを得ないだろう。 他機種(コンシューマ)版 FC・SFC版 同日に発売された。SFC版に限り、よくありがちな「スーパー信長の野望・武将風雲録」のタイトルで発売。 FC版は『戦国群雄伝』に続いて漢字が採用され、ひらがな文字が縦長に伸ばされて読みやすくなった。この頃の光栄家庭用作品からはこのフォントが用いられるようになる。また武将・前田慶次(*33)が新たに登場した。 史実資料が少なく謎の多い武将であるが、本作では戦闘・教養・魅力が非常に高く他は低いという極端なパラメータになっている。当時、漫画誌「週刊少年ジャンプ」で連載中だった『花の慶次 -雲のかなたに-』の影響を受けているのは明らか。同誌の読者コーナー「ジャンプ放送局」で前田慶次を捜索していたというネタが投稿されていたという影響もあったのだろう。 SFC版は発色数の多さを活かし、季節ごとに背景が変わるなどの細かな独自要素がある。謀叛で大名となった武将が「我、これより天下を目指さん」と宣言するのもSFC版オリジナル。音楽も内蔵音源によるアレンジとなっており、原曲の良さも相まってユーザーからの評価は高い。ただしCPUの思考時間は長く、その辺に配慮したのか、自分のターンが回ってくるとビープ音で知らせてくれる仕様になっている。 MD版・PCエンジン SUPER CD-ROM2版にも共通するが、ディスプレイ解像度の関係で、野戦がPC版より寸詰まりになっている(PC版の方が横長)。その代わり、「遭遇戦」システムを搭載し、古戦場が現れる時以外の野戦は、戦場がランダム生成される仕組みになっている。国毎に戦場の傾向は決まっているが、他機種版とは違い、全く同じ戦場で戦えるわけでは無い点には注意が必要。 ハード自体の知名度も手伝ってか、ネット上でのプレイ動画等はSFC版が多い。 FC・SFC版に限り、CPUは捕らえた武将は基本的に処断せず家臣にする。(それ以外の機種だとある程度能力が高くないと処断する) MD版 ハードの処理性能の高さから、同時期の移植の中では比較にならない程の思考時間の速さを誇る(毎ターン5秒とかからない)。SFC版の後でプレイすると待ち時間の短さに驚かされること請け合いである。 CPUの思考の際に現在行動中の大名家がテキストで表示されるが、このMD版だけは目で追えない圧倒的な速さだった。 FM音源搭載の為PC-98・88版と同じ音楽を楽しめるのも魅力的。 SFC版と比較したときの欠点としてはグラフィック面で、SFC版では国ごとに色分けされていたのが旗で表示されていることや、突撃で頸を斬られた武将の顔グラが二つに分かれて消滅する演出などがなくなっている。 PCエンジン SUPER CD-ROM2版 ディスクメディアでの移植。オープニングやイベントにボイスが付いていたり、当時の光栄ソフトで特典となっていた「サウンドウェア」収録の楽曲がゲーム内で聴くことができるといった、メディアの利点を活かした移植となっている。 細かい所では、ゲーム内のフォントがゴシック体になっている等、他の移植とは変わった仕様になっている。FC版同様に前田慶次も登場する。 PS版 Windows版をベースとした移植。32ビット機の為、思考時間や戦闘のペースはMD以上の速さを誇る。 隠しシナリオが家庭用で初めて搭載された。この他独自の要素として、プレイヤーのターン中に日本の城などが紹介される「戦国通信」が流れるといった要素がある。 隣接していない領国にも輸送ができるようになり、ゲーム後半の進行がスムーズになった。 GBA版 「信長の野望」のタイトルで発売。 武将の顔グラフィックは烈風伝以降のものに変更された。 武将の列伝が追加された。史実資料の少ないマイナー武将は能力値そのままで別人に差し替えられたりしている。 シナリオ3が最初から選べるようになった。 『武将風雲録』で唯一、通信対戦が可能な作品。「特定の武将を討つ」「金を集める」といった条件の達成を目指す。 DS・3DS・iOS・Android版 『武将風雲録』をベースにしたリメイク。大幅なアレンジが加えられている。 DS版は『信長の野望DS2』、3DS版は『信長の野望』のタイトルで発売。スマートフォン(iOS・Android)版は『信長の野望 武将風雲録』のタイトルに戻されたが、内容はDS版・3DS版ベース。無駄にタイトル変更を繰り返したことで混乱の元となっている。 後の作品で登場した武将が追加され、顔グラフィックは『天下創世』以降のものに変更。またコマンドやパラメータの内容が大幅に変更され、合戦中に様々な効果を与える「戦術」など近作に合わせた要素が追加されている。 浅井久政・長政父子によるチュートリアルが追加。リメイク前にさんざん行われた茶器回しができないことを釘刺す(*34)。 この他東北地方が細分化されていたり、武将の能力値も一部変更。既存の武将の編集やオリジナル武将の作成も可能(*35)。シナリオも従来の間を補完する史実シナリオや架空シナリオ2本の追加により大幅に増加した。3DS版ではDLCにも対応し、天翔記にあった「信玄上洛」や有料ではあるものの関ヶ原関連のシナリオと更に増えている。 隣国に攻め込めるルートがオリジナル版とは微妙に違っている。 この影響で美濃から越前に攻め込めなくなり、古戦場「姉川」の再現ができなくなってしまった。 CPUが好戦的になり、開始から数年経つと数国の大勢力しか残らなくなる。デモプレイでも天下統一を達成するようになった。 一度に徴兵できる兵数が20に限定され、徴兵のたびに治安が下がり、治安40以下になると徴兵ができなくなる。 開墾と商業を上げても収入は殆ど増えないうえ、他国に攻め込まれると開墾・商業ともに大幅に減少するため、じっくりと内政をするよりも米相場を利用して金策をして、他国に攻め込まれる前に攻め込むのが最適の攻略ルートになっている。 イベント以外で謀叛が皆無になった。松永久秀ですら謀叛しないので、序盤の風物詩が一つ減ってしまった。 大名が自害しなくなり、直接家臣に登用できるようになった。ただし、CPUが大名を処断しようとすると、メッセージ上は自害した扱いになる。 一方で、配下の登用成功率が大幅に引き下げられ、大名を登用できればそれに釣られて登用し易くなる、処断した武将の血縁は登用がさらに困難になるといった仕様変更もなされた。 「群雄争覇」という、合戦のみをプレイするモードが新たに搭載。様々な武将にスポットをあて、決められた兵力・条件下で勝利を目指す。 DS版のみWi-Fiでのネット接続や「国盗り頭脳バトル 信長の野望」との連動で特別な武将をダウンロードすることができた。3DS版でも「群雄争覇」でそれらを入手できる。 音楽はWindows・PS版をベースとしているが、ハード性能の関係もありDS版と3DS版では微妙ながら曲が異なる。 スマートフォン版では、GPSや日付と連動したログインサービスがあり、他機種に登場しない武将・茶器も配信される。逆にいえば、日数が経たないと全ての要素を揃えることができない。
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今日 - 合計 - 信長の野望 武将風雲録の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時53分57秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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登録日:2012/06/21 Thu 23 17 41 更新日:2022/04/24 Sun 12 55 38NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 FC GB GBC PS SS Steam アキレスと亀 ゲーム ゲームボーイ コーエー コーエーテクモゲームス シブサワ・コウ セガサターン ファミコン ファミリーコンピュータ 中央優遇 信長の野望 光栄 名作 地方冷遇 基本 戦国群雄伝 菅野よう子 『信長の野望 戦国群雄伝』とは昭和63(1988)年に光栄が発売した信長の野望シリーズ第三作。 後にファミコン、PlayStation、セガサターンに移植され、1999年にはゲームボーイカラーでリメイクされた。リメイク時のタイトルは「信長の野望2」。 ◆概要 信長の野望シリーズ過去2作ではゲームに登場するのが大名のみだったが、 今作では「三國志」シリーズで好評を博していた配下武将の概念がはじめて取り入れられ、 以後のシリーズの基本フォーマットが形作られた。 これで前作のように北条氏康で始めたら寿命で即ゲームオーバーなどという事は無くなった。 一方で前作では舞台として存在した東北、北関東、九州が削除された。当時は容量も少なかったし仕方ないね。 また、年が経つにつれて新しく元服してくる武将が非常に少なく、武将がいない地域は空白地になってしまうため、 後の時代になればなるほどゲームの進行が難しくなってくる。 そのためPC版では武将が死亡するとそれと似た能力の架空武将が自動生成されて登場したりした。 ファミコンなどの一部機種では代わりに黒田長政や大谷吉継といったPC版未登場の織豊時代の武将が登場するようになっている。 出奔中という設定なのかなぜか伊達成実も畿内でうろうろしている。 (しかも年齢、寿命設定にミスがありすぐ死ぬ。伊達家に帰参した事を表現しているのかもしれないが) ◆戦略面 本作では武将それぞれに行動力というパラメータが存在しており、 ほとんどのコマンドを実行するのに大なり小なり消費する事になる。 行動力が尽きてしまうと何もできないが、月々に武将の政治力の3割が回復する。 またこの行動力システムには初心者が嵌りやすく、上級者もうっかりするとやってしまう罠が仕組まれている。 『姉小路頼綱 が 美濃 に せめこんできましたぞ!』 「おk。ボコボコにしてやんよw」 『織田家 の そうだいしょう は しきが とれなかった』 ♪で~ででで~ででで~ででで~で~ 「( ゚Д゚)」 実は大名、城主は月末に10以上行動力を残していないと、 敵国に攻め込まれた際、迎撃行動が取れず即敗北してしまう仕様になっている。 いくら優秀でも前線の大名、城主をめいっぱい働かせるのは厳禁なのだ。 また地道に内政するよりも米相場を利用して商人に換金してもらった方が金を貯めやすいという、 俗に米ころがしと呼ばれる手法も今作で確立(近年の作品では世相を反映してか(?)米価が低く抑えられている場合が多いので出来なかったりする)。 ◆合戦 本作でははじめて野戦と籠城戦という概念が登場し、それぞれの戦場で使える戦術が異なる。 野戦では朝昼夜の時間区分も存在し、夜に索敵範囲外から敵部隊上に移動すると強力な夜襲が使える。 兵科は機動力に優れた騎馬隊、奇襲や壁越えが使える足軽隊、鈍足だが強力な攻撃を仕掛けられる鉄砲隊の三種類。 これらの兵科は武将ごとに固定されていて、大名はほとんどが騎馬隊担当。 鉄砲のイメージが強い織田信長も騎馬である。 例外として本願寺、雑賀衆の大名はそれぞれ足軽、鉄砲隊を率いている。 実はこのゲーム、どんな弱小勢力でも負けない必勝法が存在する。 部隊ユニットはそのターンの移動を終えると、行動終了となり、移動後つづけて攻撃に移れないため、 ターン終了時に敵部隊と隣接しないように移動していくだけで、 相手の時間切れや兵糧切れで相手が撤退してしまうのだ。 この戦術は敵軍も使って来るため、攻め込む際は最低2部隊は連れて行こう。 これを応用して捨て攻め(万一捕まった、隣接国が攻めてきた時に備えて不要雑魚武将に兵1で攻め込ませる)で兵糧を枯渇させて国を奪うと言う戦法も可能。 また籠城戦で、自軍総大将が足軽か鉄砲、攻撃側が騎馬隊だけで攻めてきた場合は、 塀や堀で隔てられた位置に逃げ込めば、相手はまったく手出しができなくなってしまう。 現実の戦争ではありえない状況なので、次作からは移動後の追撃が可能に、 籠城戦でも本丸を占拠されれば負けとなりこれらの戦術は使えなくなった。 ◆武将 本作の最大の目玉が400人を超える武将たちである。 前作から引き続きの魅力、野望以外に政治、戦闘といった後のシリーズにも引き継がれるパラメータの大枠が本作で確立された。 また政治、戦闘の合計が150以上の配下武将は軍師として助言してくれるようになる。 まだ光栄もノウハウが確立されていなかったためか、武将の選考は後発の作品と比較してかなり独特なものとなっており、 本作登場から再登場まで長いブランクがあった武将、 江姫最初の旦那・佐治一成、毛利元就の隠し子・二宮就辰、長宗我部元親の従兄弟・比江山親興など本作にしか登場しない武将もかなりの数がいる。 また、やたら怖い顔の細川藤孝、飲み屋にいそうな前田利家、 直江兼続が使い回し顔など武将の顔グラも今とまったくイメージが異なるものが多い。 さらに即効クリアを目指さず長期間プレイし続けているとCOM勢力の大名がとんでもない事になっていることが多い。 しかしなにより最大の突っ込みどころは 出 鱈 目 な 能 力 査 定 の一語に尽きる。 織田、武田、徳川家などの有名どころは優秀な武将が揃っているが、 上杉、北条、毛利、足利など大名が優秀でも配下の知名度が低い場合はかなり厳しい評点が与えられていた。 地方のマイナー大名に関してはもはや目も当てられない。 また有名大名の息子は能力が高めに設定されており毛利輝元など近年ボンクラ扱いの2世、3世もかなり優秀だったりする。 以下は不当評価の一例。 ◎荻野直正 赤井直正と言えば少しは通りがよくなるだろうか。 丹波の国人で、あの明智光秀を何度も撃破した実績を持つ「赤鬼」の異名を持ち徳川家康、長宗我部元親と並ぶ名高き武士とされた猛将である。 が本作では、政治25・戦闘19という押しも押されもせぬ雑魚武将。当然政治・戦闘ともに85以上ある徳川家康と長宗我部元親には遠く及ばない。 まさに泣いた赤鬼状態。 他に、越後の猛将、本庄繁長や豊臣秀吉の盟友・蜂須賀小六も雑魚武将扱いである。 これら能力査定には、なんと武将の子孫の方々から光栄に抗議が寄せられたらしく、 次作以降はスタッフも文献を読むようになりかなり改善された。 ◎安田顕元 …って誰?とは言わないで。 史実では越後の国人であり、上杉謙信死後の内紛で、景虎側の国人への切り崩し工作を行って景勝勝利に貢献するが、 景勝が、兼続ら子飼いの上田衆に恩賞を独占させたため面目を潰されて自害した悲劇の人。にしても景勝、兼続。どこが義の主従なんだ…。 元々マイナーな人物である事も災いし、政治16・戦闘18と先の直正に輪をかけて酷い能力値。 400年後まで報われないなんて…。 彼らのような地方のドマイナー武将の再評価は、ナンバリングがかなり後の作品まで待たねばならない。 ちなみに顕元さんは最近は中堅どころ程度の能力にはなっている。 ◎服部半蔵、風魔小太郎 忍者武将。兵科は足軽、政治は低いが戦闘は高く戦場で大活躍…って、最近の作品とかわんなくね?と思う人。甘い! 実は前述の通り、行動力回復量が政治依存という仕様なため、 彼ら脳筋武将は毎月雀の涙程度しか行動力が回復しないので、ポテンシャルがまったく発揮できないのだ。 一応、政治が高い武将に訓練させた兵を再編成で預け出陣といった方法で、 なんとか戦場に連れていけるが、後発作品のように特別なスキルがあるわけではないので、 そこまでして戦場に連れて行く理由が無いのが現実である。 次作『信長の野望 武将風雲録』では行動力は城主の政治力に依存するようになったため、 脳筋武将も城主にさえしなければ使えるようになった。 なお、本作には教育というコマンドがあり、その武将より5以上高い能力を持つ教育係がいれば、 能力を高められるので、彼ら不当評価武将を史実に見合うようになるまで鍛え上げる事が本作の真の目的である(ぇ)。 自分より戦闘の高い武将を突撃で殺すと戦闘が2上がる事を利用した修羅道を歩むのも一興。 ただ、鍛えぬいたころに寿命でぽっくり逝っちゃったりするのでほどほどに。 CPUは各武将に均等に兵力を編成するのでこちらは主力のみに兵力を集中して攻めれば勝ちやすく、 雑魚は後方の領地へまとめて放置しておき(米の売買や輸送のみやらせる)攻め込まれても上記の通り逃げ回って時間稼ぎすればいいので難易度は意外と低い。 以上のようにシステムの抜け穴や突っ込みどころが多い作品ではあるが、シンプルなゲーム性に比して、 さまざまな遊び方が見つけられる名作なので、歴史シミュレーション初心者や近年の作品が複雑すぎ、忙しすぎるという人にはおススメの一作である。 『こよいの ついき・しゅうせい は これまでにいたしとうございます』 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 小学生の時猿みたいにやってたなぁ。一回コンピューターの里見義堯が北条氏康滅ぼした時があってワロタ -- 名無しさん (2013-12-02 19 09 42) 行動力をためて隙を突きまくれば簡単だよね -- 名無しさん (2013-12-07 02 07 52) オリジナル版だと、斎藤や尼子なんかは大名が寿命ですぐ死んで、当時は兵士は殉死扱いだったからすぐ滅んでたよな -- 名無しさん (2014-08-02 22 06 07) まぁ、前作の全国版でも次回作の武将風雲録でもそうなんだけど、まずそれだけの収穫が得られるまで開墾しなきゃ、米ころがしも何もあったもんじゃないんだけどね。いくらかは内政も大切; -- 名無しさん (2014-11-12 17 51 56) ↑ロイヤルブラッドとは違うからなぁ… -- 名無しさん (2016-04-02 14 38 58) 名前 コメント
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⇒信長の野望 信長の野望 全国版 信長の野望 武将風雲録 信長の野望 覇王伝
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信長の野望 全国版 【のぶながのやぼう ぜんこくばん】 ジャンル SLG 対応機種 PC-8801、PC-9801、X1、X68000、MSX、MSX2、FM-7、Windows 98~XP、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジン スーパーCD-ROM2、プレイステーション 発売・開発元 光栄 発売日 【PC88】1986年12月【FC】1988年3月18日【SFC】1993年8月5日【MD】1993年9月15日【PCE】1993年12月11日【PS】1998年1月22日【Win・コーエー25周年記念パック】2003年8月1日 プレイ人数 1~8人 定価 【機種共通】9,800円【コーエー定番シリーズ】1,980円 備考 コーエー定番シリーズ 【PS】2000年8月3日【Win】2005年7月22日 配信 バーチャルコンソール 【Wii】SFC版 2008年12月24日/1,000Wiiポイント(税5%込)【WiiU】SFC版 2014年10月29日/823円(税8%込)Steam 2017年1月25日/1296円(税8%込) 判定 良作 ポイント 舞台が日本全国に拡大地元大名プレイが可能になった最大の敵は寿命 信長の野望シリーズ 概要 前作との違い 前作との共通点 評価点 問題点 総評 その後の展開 概要 前作との違い 信長の野望シリーズの第二作。文字通り、今回は全国が舞台となっている。 前作のマップを踏襲した範囲が織田信長を中心とした近畿・中部の17国モードと、全国を舞台にした50国モードがある。 本作から各大名の顔グラフィックが登場した。 イベント時にも対応となるCGや音声(*1)が出力され、演出面が強化された。 ターンの単位は春夏秋冬の1年4ターン。担当大名が死亡するとゲームオーバー(*2)。最大の敵は寿命と言われ、一部の大名はじっくり育て上げ盤石を固めてから攻めるプレイが困難(*3)になっている。 敵大名が複数国持っている場合、合戦で大名自身を撃破すれば、その国全てを一気に占領することができる(*4)。この作品ではまだ史実イベントとして設定されていないが「桶狭間の戦い」のような戦い方も可能(*5)。 プレイヤーは開墾や治水などの開発を行い国を豊かにし、増えた人口は徴兵(又は攻めて来た兵を横取り)して戦力を強化、隣接する国に侵攻し領土の拡大を目指す。最終的に全ての国を占領すればゲームクリアとなる。ちなみにコマンドは1ターンあたり1つのみ(*6)。 『全国版』は国単位の統治であるため城や城下町それを結ぶ道が存在せず、原則隣接する国なら攻めることができる。そのため開始時に隣接する国が少なく、国力もそこそこある島津(*7)や長宗我部(*8)などは初心者向けとされた。 蝦夷の蠣崎家のように他にも隣接国が少ない国は結構あるが、大抵国力が低く隣接国が強いので軌道に乗るまでが大変。 前作では収入、戦闘力でしか影響がなかった民および兵士の忠誠度が、低いと前者では一揆、後者では謀反を起こされてしまうようになった為隣国などよりも遥かに脅威となる様になった。またこれらのパラメータは敵国にも設定されており、コマンド「忍者」を使うことで低下させることが可能。 相場に関してもターンによって変動するようになり、米の売買や徴兵時の費用、または借金の借入返済などに影響を与える。これを利用して米の相場が安い時に大量購入、上がったら売りつけ金を稼ぐ。ただし取引するとそのターンが終了するので、手順に気を配ろう。 今作でも「武将」の概念が存在しないが、各部隊に特徴が付けられて戦闘で国を落とされると無条件で敗北する第1部隊、騎馬隊の第2部隊、鉄砲隊の第3部隊、足軽の第4、5部隊という編成なっている。この5部隊は兵をパーセンテージで割り振ることができるようになり、均等に20%に振ったりオトリ戦法として第一部隊1%、第二部隊99%という極端な配分もできる(*9)。 最も強いのは鉄砲部隊だが、武装度によって割り振り上限値があり、大抵の場合20%までしか編成できない。 前作では2人までしかプレイできず、大名も織田家と武田家で固定だったが、本作では同時プレイ人数が8人に増加し全国の大名を選ぶことが出来るようになった。(*10)友人と一緒に遊ぶことができるようになったのはもちろん、他の7国をわざと負けさせて取りこむようなプレイも可能。 前作との共通点 シナリオ開始は1560年。17国モードは舞台も前作と同じ。 プレイヤーの初期パラメータは固定ではなくスペースキーを押してランダムに決定する。健康、野心、運、魅力、IQの5つで、自分が気に入るまでリトライすることができる。これは後の光栄作品『三國志』『提督の決断』などでも受け継がれた。 なおパラメータの健康は年齢を重ねるごとに低下していき、低いと病気(*11)になりやすく、最終的に老衰で死亡する(三國志の一部の武将のように死期が設定されているわけではない)。コンピュータの大名にも設定されており、これは忍者の暗殺コマンドで下げることも可能であるが失敗すると自分の健康が減る。 健康を増やすための休養というコマンドもあるが、休養中はずっと委任状態になる。合戦の指揮もできないので、攻め込まれると被害甚大。 コンピュータの強さを5段階で選ぶことができ、数値が大きいほどCPU大名のパラメータに強力な補正がかかる。 プレイヤー大名がスロットで出せる最大値の109を超える場合もある。 評価点 先述の通り、全大名を選択できるようになり日本全国の様々な大名を主人公にプレイできるようになった 史実では夢半ばで死亡した「信長の全国統一」をゲームで再現できるという歴史ファンには夢のような展開が可能に。 東北・九州の人も「地元の大名で全国統一」という夢のプレイが実現できるように。 辺境の大名などは1ターン生き延びることすら難しいという酷い状態の大名もいたが、それでも最初期さえ乗り切れば上記のような「全国統一」も十分可能である。 このためゲーム雑誌で弱小大名でスタートし全国統一していくという誌上リプレイが連載され好評を呼んだ。 隠しイベントとして、「本能寺の変」が導入。ある一定の条件を満たすと発生し、信長が敗北すると織田家の領地が羽柴・明智・柴田の3勢力に分裂する(*12)。プレイヤー大名だった場合は羽柴家を引き継ぐ。 条件は「信長が山城にいるときに山城で謀反が起きる(*13)」という単純なもので、通常プレイでも起こる可能性がある。 このイベントが好評だったためか、後のシリーズでは歴史再現イベントが多数盛り込まれるようになった。本能寺の変の発生条件はだんだんと厳しくなり、狙わないとまず発生しないようになっている。 BGMの追加。特にオープニングの「Overture」は非常に印象深く、後のシリーズにもアレンジして使われる信長の野望を代表する曲となった。 作曲者は管野よう子。本作以降もシリーズを通して(全てではないが)担当している。また、当時は無名だったが90年代半ばにTVアニメに関わった事で一躍有名になり、以後は様々な場で活躍している。 当時のSLGはカップラーメンにお湯を注いで食べられる位(*14)に1ターンのCOM思考は時間が掛かったが、本作にそのようなストレスを感じる要素はほとんどない。 MSX版やファミコン版は合戦場がヘクス(六角)構成ではなくスクエア(四角)構成に変わっている。ただし、1列ごとに半マスずつずらして隣接マスを6つにすることで擬似的なへクス構成を再現しているため、バランスはなんら変わってはいない。 後の作品よりも「委任」や「借金」コマンドが使いやすい。 委任は「生産」「商業」「軍事」「バランス」の4種類を指定でき、生産か商業なら勝手に兵士を雇うことがないので、敵国に隣接していない国を安心して委任できる。 後の作品では委任の方向性を指定できなくなったり、内政型の委任をしても勝手に兵士を雇うようになって非効率なシステムになってしまった。 借金は大名ではなく国別で行われるため、借金→(そのお金で徴兵)→物資全部持って別の国に移動または戦争→カラッポになった元の国を敵国が借金ごと奪ってくれるというテクニックがある。 後の作品では大名帰属になって使いづらくなり、誰も使わないからか借金システムそのものが消えてしまった。 問題点 プレイスタート時点で、各国一大名という設定であるため1560年時点では無理がある人物が大名に据えられている。 元服前である人物も大名にされており特に十河存保や別所長治はなんと6歳…、間違いなく家臣たちの担ぎ上げである。 他にも最北端の大名の蠣崎慶広は11歳、そして唯一の隣接国で頻繁に攻めてくるのは10歳児でありながら南部から独立した津軽為信である。最北端で小学生に率いられ戦う兵士たち…シュールである。 大名は基本的に一代限りであるため、毛利など年齢の高い大名でプレイすると姉小路や一条といった弱小大名以上の難易度になる。 なおCOMが統一を達成することはまずない。統一する前に死んでしまうからである。 弱小大名は1ターンを待たずに一揆・謀反・敵国からの侵攻・暗殺で滅亡してしまうことがよくある。 記録(セーブ)が季節の初めにしか行えない。コマンドを実行しても、実際にセーブされるのは季節が変わった瞬間である。 まずい結果になってもやり直しがきかない。弱小大名だと、セーブされる前に滅亡なんてことも。 うっかりコマンドを入れ忘れると、2ターンの間ずっとセーブができないことになる。 COM担当の大名が本来1ターンに1回しか実行出来ないコマンドを複数回実行する。上記の弱小大名が1ターンを待たずに滅亡する原因でもある。 参考(0 58から始まる戦争画面左側の部隊編成に注目。1ターン目でCOM担当大名の三好が編成と戦争の両方を実行している。本来はどちらか片方しか実行出来ない。) 兵士0の国では謀反が起きないバグがある(*15)。 本来は、謀反軍の兵士よりも多くの兵士を置いておかないと負けて国を奪われるという仕様だったと思われる。 委任で内政指示をしておくと兵士を雇わないという仕様と非常に相性が良く、他国と隣接しない安全国を兵士0で委任しておけばもう安泰である。 暗殺が強すぎる。どんなに強大な勢力であろうとも、暗殺すれば戦わずして滅亡してしまう。上記の弱小大名が1ターンを待たずに滅亡する原因でもある。 ただし、相手がIQが高い大名だと成功せず、逆にこちらが暗殺される事もある。 空白地の獲得手段がフェアにするためかなぜか入札になっている。このため大名を暗殺しても金が足りず入札で負けるなどという事態が発生した。 隣接地が全て空白地だったり隣接している大名が一つだけだと無条件で独立する。 今では標準搭載しているチュートリアル(*16)が無い。そのためマニュアルを読まないと何から始めてよいか分かり難く、あっという間に滅亡することも。 当時のPCゲームとしては非常に分かり易くマニュアルを読まず簡単に覚えられるように配慮された操作法とルールであり、光栄のSLGに共通する基本部のシステムとなっている。 チュートリアルはPS、SSといったコンシュマー機の媒体容量に余裕が出来た頃から採用された機能。本作はそれ以前に発売された作品である。 同盟・婚姻が使いづらい 他勢力と同盟するには相手に大金を送る必要があり、序盤の貧乏国が頼れるような代物ではない。資金が潤ってくる頃には兵力も充実してくるので、同盟する必要自体がなくなってしまう。 同盟したからといって攻め込まれなくなるわけではなく、攻め込まれる確率が下がるというものなので安心はできない。しかも攻め込まれない確率は年々下がっていく。ちなみに婚姻は同盟の強力版であるが、それでも100%攻め込まれなくなるわけではない。 一度同盟すると破棄できない。序盤に金目当てで同盟を受けてしまうと、後になってから攻め込もうとしても攻め込めなくて困ることになる。暗殺すればすむ話だが もちろんクリアには全国統一が必要なので、同盟国もいずれは滅ぼさなければならない。 大名の能力が意外と適当 流石に主要の大名は適切な評価をされている…と思いきや(ゲームレベル1CPU時)、大友宗麟(30歳 知能65) 十河存保(6歳 知能70) 一条兼定(17歳 知能71) 今川義元(41歳 知能91) 筒井順慶(11歳 知能92) 朝倉義景(27歳 知能101)等少々首を傾げざるを得ない設定も見られる。 一応プレイヤーはルーレットである程度補正がかかるし、コマンドや合戦等で能力が上がるので(ゲームプレイにおいては)よほど高難易度でない限り特に問題はないが。 本願寺家は一揆が起きない。 一向一揆を起こす側なのだから当然かもしれないが、税率100%にしても起こさないのはいかがなものか? 総評 初代で築かれたシステムをより洗練し、現在も続いている同作品のシリーズ、および三國志など歴史シミュレーションシリーズの雛形となった作品である。 ソフトの値段が当時の標準的なゲームソフトの価格と比べ、非常に高価であるが値段相応に楽しめると思えた本格的なものであった。 最近作に慣れ親しんだ人にはターンや部隊の概念など現行作品とは非常に異なるため違和感を感じるかも知れないが、故にシンプルでありSLG初心者にもお勧めできる。 その後の展開 FCに移植されてから5年もの歳月を経た1993年、SFC等への移植ラッシュが始まった。かなり改良されて遊びやすくなっている。 その場でセーブが行えるようになった。 1571年、1582年開始のシナリオが追加。 毛利家などは世代交代し、寿命に困ることがなくなった。 紀伊の堀内氏善がリストラされ、雑賀孫市が大名になっている(*17)。堀内氏よりも25歳も年上なため統一が難しくなった。 2国以上を支配している大名が増えた。1582年の織田家は18国も支配している。ただし寿命が近い。 古臭かった顔グラフィックも全て変更。新規大名の分も追加された。 方言モードが復活。標準語モードとの切り替えができる。 兵士0で謀反が起きないバグが修正された。兵士0だと即敗北である。
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タイトル(コピペ用) 信長の野望 全国版 ジャンル その他 このページを編集 海外タイトル 発売日 1988/03/18 動画を追加 シリーズ TASVideosForum 現行最速 -表示 国内版 ここを編集 記録 1 16 31 39 追記回数 872 Player サイファ TASVideosページ TASVideosStatus 転載元 分割リンク マイリスト mylist/12030419 備考 Movieファイル 解説 その他 -表示 過去最速 +表示
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■信長の野望・戦国群雄伝 信長の野望・戦国群雄伝 信長を斬れ! 【作品の傾向】ノーマルプレイ 【状況】完結(07/12/03) 【全動画数】3 【マイリスト】なし 【備考】武田勝頼でプレイ、織田信長を斬るまで。 この動画情報を編集 このページの一番上へ タグ:PC の 歴史 このページを編集